葛葉12万人は二段階の助走でできている
今週の注目VTuber #2 ・ 2026年10月8日
10月4日(日)、にじさんじの葛葉がCRカップ本番で同時接続127,622人を記録した。それまでの自己ベストの約3倍。だがこの数字は、当日いきなり現れたものではない。スクリム3日間で同接の天井が毎晩上がり、本番では開始時13,675人から4時間かけてピークに達した。二段階の助走が、爆発の高さを決めていた。
この記事のポイント
- スクリム3日間で同接の天井は35,329から40,866へ毎晩上がった
- 本番は開始時13,675人から238分かけて127,622人に到達した
- 二段階の積み上げ構造が自己ベスト約3倍の跳躍を生んだ
自己ベストを約3倍にした一戦
葛葉はにじさんじ所属のVTuberで、APEXなど対戦ゲームの配信を主軸にしている。チャンネル登録者222万人。同接ボードの記録(2026年9月24日〜)上、それまでの自己ベストは40,866人だった。
10月4日(日)のCRカップ本番がこれを塗り替える。ピーク同接127,622人、増加率212.3%。にじさんじ168チャンネル中1位の記録である。約3倍という跳躍がどこから来たのか。その手がかりは、本番前の3日間にある。
スクリム3夜で天井が毎晩上がった
本番前、葛葉はチームメンバー(しゃかちゃ、Ras)と3夜連続でスクリム配信を行った。ピーク同接は9月30日(水)35,329人、10月1日(木)37,990人、10月2日(金)40,866人。毎晩少しずつ天井が切り上がっている。
3配信とも開始は21時台、長さは5時間半〜7時間超。同じ時間帯に同じメンバーで繰り返すことで、翌晩もチャンネルを開く習慣が生まれていたとみられる。タイトルに「1日目」「2日目」と通し番号がつき、連続ものだと一目で分かる構成だった。
最終日の40,866人はその時点での自己ベストだった。本番を迎える前にすでに記録更新の水位に達しており、3夜の助走がなければ12万人台への踏み切り位置は低くなっていたはずだ。
本番の開始時は雑談回より少なかった
日をまたぐ助走のあとに、もう一段の助走がある。本番配信の開始時同接は13,675人。翌日の雑談配信(18,448人)よりも低い。12万人の大記録は、最初から大観衆が集まって生まれた数字ではない。
ピークの127,622人に達したのは開始から238分後の22時42分。約4時間かけて視聴者が積み上がった。大会の試合進行に合わせ、途中から次々に人が流れ込む「登山型」の動線である。
終了時にも53,132人が残っていた。平均同接56,313人という数字が示すとおり、ピーク付近の高さを長く保ったまま配信が閉じている。人が来て、そのまま居続けた。
通常配信2〜3万台との断層が映すもの
記録期間中11配信の平均ピーク同接は38,950人。CRカップ本番を除けば、ほとんどの配信は2万〜3万台に収まる。127,622人はこの平均の3倍以上であり、葛葉の固定視聴者層だけでは届かない規模だ。
断層を埋めたのが二段階の助走である。スクリム3日間で天井を押し上げて外部の注目を集め、本番では4時間の配信時間をかけてその注目を同接に変換した。どちらか一方が欠ければ、跳躍の幅はここまで開かなかった。
大会配信の同接は「当日の盛り上がり」で語られがちだが、葛葉の12万人はスクリムという仕込みの段階からすでに始まっていた。次にVTuberが大会に出るとき、本番の規模を事前に読みたければスクリム期間の同接推移を追えばいい。階段の傾きが見えたとき、頂上の高さはもう決まりかけている。
Kuzuha Channelの記録
最高同時接続数 127,622人
記録した配信 11枠
チャンネル登録者数 2,220,000人
(同接ボードで記録した範囲)
取り上げたチャンネルの記録 ・ データ:同接ボードの記録(配信データ提供:Holodex)。AI(Claude)の支援を受けて作成し、数字は記録と照らし合わせて検査しています。 note でも公開しています